2025年5月、香川県高松市中心部の市道で痛ましい交通事故が発生しました。自転車に乗っていた母親と2人の子どもが、軽乗用車にはねられて、母親である川口泰葉さん(39)が亡くなられました。2人の子供、1歳の男の子は重傷、5歳の男の子も軽傷を負いました。軽乗用車を運転していた男性(20)にけがはなかったと報道されてます。
事故の詳細はまだすべて明らかになっているわけではありません。しかし、自転車には母親と子ども2人が乗っていたことから、いわゆる「子ども乗せ自転車」だった可能性が。自転車は、通学や買い物、日常の足として活躍します。その一方で、こうした自転車は事故に遭った際、被害が大きくなる傾向にあります。

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📰交通事故は「誰にでも起こりうること」
このような自転車の事故のニュースを目にしたとき、「かわいそうに」「自分は大丈夫」と他人事のように思ってしまう人がいるかもしれません。しかし、交通事故は、ふとした不注意やタイミングが悪会時、そしてインフラの問題など、複数の要因が重なり誰にでも起こりうるものです。
特に市街地や住宅街では、自転車・車・歩行者が混在する道路が多く、道幅の狭さや見通しの悪さが事故を引き起こす原因になることもあります。

🛡️私たちにできること:事故を防ぐために
今回のような事故を防ぐために、私たちにできることは何でしょうか。立場に応じた注意点をいくつか挙げてみます。
🚗【車を運転する側】
- 市街地ではスピードを控える:信号のない交差点や細い道路では、思わぬところから人や自転車が出てくることがあります。周りをしっかりと確認しながら運転する習慣を常日頃から意識しましょう。
- スマホ操作やよそ見運転をしない:当たり前のことですが、集中力を欠いた運転は命取りになります。
🚲【自転車に乗る側】
- 子どもを乗せている場合は特に慎重に:安全確認やルート選びに余裕を持ちたいところです。また、可能であれば車通りの少ないところを選ぶ、自転車がゆとりをもって通れる通路が整備されている道を使うようにするとより良いかもしれません。
- ヘルメットの着用を徹底する:子どもだけでなく、大人も命を守る装備を。そして、自分に合うように顎ひもをしっかりして頭を守りましょう。
🏙️【社会全体でできること】

出典:横断歩道では自転車も優先?交通ルールを守って安全に運転しよう|カーナレッジ
- 安全な道路インフラの整備:自転車専用レーンの設置や、視認性の高い交差点設計など
- 事故報道を通じて「他人事ではない」と考える意識の醸成:一つひとつの悲しい事故が、社会全体の安全意識を高めるきっかけになります。
🕊️最後に:亡くなられた方への哀悼と、未来への願い
川口さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。ご家族の心の痛みは想像を絶します。同じような事故を二度と繰り返さないためにも、私たち一人ひとりが「加害者にも被害者にもなり得る」ことを肝に銘じて行動することが大切だと思います。
日々の移動に慣れてしまうと、「いつも通り」の油断が生まれてしまいがちですが、命を守るためには一瞬一瞬の注意が必要です。
あなたが今日、交差点で少しだけスピードを落とすこと。自転車に乗る前にヘルメットのあごひもをきちんと締めること。その小さな行動の積み重ねが、誰かの命を守ることにつながります。
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