SNSで話題に:ローラさん、裸足で田植え
2025年6月、タレントのローラさん(35)がInstagramに投稿した1枚の写真が、ネット上で注目を集めました。
その写真には、新潟県にある祖父の水田で、裸足になってコシヒカリの苗を植えるローラさんの姿。日差しを浴びながら笑顔で田植えをする様子には、フォロワーから「素敵なライフスタイル」「自然と共に生きる姿に感動した」など、多くの好意的なコメントが寄せられました。
ローラさんは投稿内で、無農薬のコメ作りを目指しており、家族や仲間と一緒に作業していることを明かしています。
しかし、その一方で、**「裸足で田んぼに入るのは危険では?」**とする懸念の声も相次ぎ、SNSやニュースメディアで話題になっています。
賛否両論の声:「自然でいい!」vs「ヒルが危ない!」
ネットでは以下のような声が飛び交いました。
■ 共感派の声
- 「裸足の田植えって、子どもの頃の思い出だよね」
- 「自然と触れ合うことが減ってる今、素敵な体験だと思う」
- 「ローラのこういう活動、意識高くて好き」
■ 否定・懸念派の声
- 「ヒルや寄生虫がいるのに、裸足は無防備すぎる」
- 「泥の中にはガラス片や石もあるかも。ケガしたらどうするの?」
- 「農薬や雑菌で皮膚炎になるリスクもある」
特に指摘が多かったのが、ヒルの存在や衛生面への不安でした。では実際、裸足で田植えをすることにどれほどのリスクがあるのでしょうか?
専門家に聞いた:裸足の田植え、危険なの?
■ 農業体験施設の声「自己責任だけど、実は多いです」
関東近郊の農業体験施設の担当者に話を聞くと、次のような回答が返ってきました。
「実際、多くの子どもたちが裸足で田植えをしています。特に学校行事では、『裸足で泥に入る体験』そのものを教育目的とすることもあります。ただし、けがや皮膚疾患のリスクもゼロではないので、事前に注意点をよく説明しています」
施設では、以下のような対策をしているそうです。
- ガラス片などの異物がないか事前チェック
- 軽い傷やかぶれがある場合は、靴着用を推奨
- 希望者には田植え用の「たび靴」や「マリンシューズ」の貸し出しも
■ 農家の声「昔はみんな裸足だったけど…」
新潟県内の兼業農家の方にも話を聞きました。
「昔は長靴なんて高価で、田植えは裸足が当たり前でした。今はヒルが怖いという人も多いけど、場所によってはほとんど出ませんし、出てもすぐ落とせば大きな問題にはなりません」
ただし、この方も「観光農園や学校など、慣れていない人が入る田んぼでは、靴を履かせたほうが安全」と話していました。
学校ではどうしてる?教育現場の実情
■ 小学校の体験学習では「裸足OK」のケースも
文部科学省に直接の指導指針はありませんが、多くの小学校では「自然体験」を重視して、裸足の田植えを実施しているケースがあります。
保護者の同意を得たうえで、体験前後に足をしっかり洗浄・消毒したり、皮膚炎や虫刺されがないかを確認するなど、事前と事後のケアを徹底して行われています。
■ 一部では「長靴着用を義務化」も
一方で、「裸足だとケガや感染症の心配がある」として、ゴム長靴や専用シューズの使用を義務付けている学校も増えつつあります。
親世代の中には「昔は裸足だったのに…」と驚く人もいますが、近年は感染症や安全管理の観点から、より慎重な対応が求められています。
まとめ:「裸足の田植え」は美談か、危険行為か?
ローラさんの「裸足で田植え」投稿は、自然との共生や無農薬農業への挑戦という意味で、多くの人にインスピレーションを与えました。
一方で、ヒルやケガ、衛生面への懸念も無視できず、特に子どもや体調に不安がある人にとっては注意すべき点が多いことも事実です。
■ 裸足田植えのメリット・デメリットまとめ
項目 | 内容 |
---|---|
メリット | 自然と触れ合える、五感が刺激される、農作業の実感が持てる |
デメリット | ヒルや虫刺されのリスク、ケガや感染症、冷え・疲労の原因になることも |
最後に
SNSでは「裸足=危険」「裸足=自然派」という極端な意見が出がちですが、実際は田んぼの環境や人それぞれの体調、経験値によって違うというのが現実です。
ローラさんのように、自然と向き合いながら農業に挑戦する人が増える一方で、安全面の配慮や知識の共有も今後はより求められるでしょう。
「体験してみたい」と思った方は、事前に準備と対策をしたうえで、安全に楽しむのがベストです。
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