はじめに:なぜ選挙があるの?今回の参院選って何?
2025年6月24日、政府は閣議で今年の参議院選挙の日程を正式に決定しました。
公示日は7月3日、投開票日は7月20日です。
「参議院選挙って何?」「どうせ誰がやっても変わらないでしょ?」
そんなふうに感じている人も多いかもしれません。でも、今回の選挙はちょっと重要。なぜなら、みんなの生活に直結する『物価高』対策が、各党の最大の争点になっているからです。
1. そもそも参議院選挙ってどんなもの?

日本の国会は「衆議院」と「参議院」の二つで成り立っています。
今回の選挙はそのうちの「参議院」の議員を選ぶものです。参議院議員の任期は6年で、3年ごとに半数ずつが入れ替わります。
今回は、全国で約125議席(改選数:定数の半分)を争うことになります。
参院選のポイント:
- 衆議院よりも解散がなく、安定した運営が求められる。
- 法律や予算などに対して、与野党のバランスが重要になる。
2. 今の日本、なにが問題?物価が高くて生活が苦しい…
ここ数年、スーパーに行って「え、また値上げ?」と感じたことはありませんか?
ガソリン代、電気・ガス代、パンや牛乳など、ありとあらゆるモノが値上がりしています。
たとえば:
- 食料品:2020年比で平均15%以上値上がり
- 電気代:再エネ賦課金の影響もあり2024年には前年比20%増
- ガソリン:補助金の打ち切りと円安の影響でリッター180円超も
これらの原因には以下のようなものがあります:
- コロナ禍後の経済回復による世界的な需要増
- ウクライナ侵攻にともなう資源価格の上昇
- 円安(1ドル=160円台)による輸入品の高騰
つまり、世界的な物価高と日本独自の問題が重なって、家計を直撃しているんです。
3. 各政党の公約をわかりやすく比較!与党と野党、何が違う?
今回の選挙で最大のテーマになりそうなのが、**「物価高にどう対応するのか?」**という点。
それぞれの政党の主張を簡単にまとめてみましょう。
与党(自民党・公明党):とにかく「給付金」で支援
具体的な公約案:
- 低所得世帯への給付金(5万円〜10万円)
- 子育て世帯や学生への支援金
- ポイント還元型の物価対策(マイナンバー連携)
考え方:
→ 家計が一時的に苦しいなら、その分のお金を直接配ればいい!というスタンス。
→ すでに予算が組まれていて、実現しやすい。
メリット:
- 即効性がある
- 特定の人への支援で、税金をピンポイントで使える
デメリット:
- 根本的に物価を下げるわけではない
- 一時的な支援にとどまる可能性も
野党(立憲民主党・共産党・れいわなど):税金を下げて根本から物価を抑える
具体的な公約案:
- 消費税の減税(5%や0%を提案する党も)
- ガソリン税・電気料金の減税
- 中小企業への税制優遇
考え方:
→ 物の値段が上がってるなら、税金を下げてそのぶん価格を抑えよう!
→ 家計だけじゃなく、企業や経済全体に恩恵を広げる。
メリット:
- 物価全体に影響し、長期的な効果が見込める
- 多くの人が公平に恩恵を受けられる
デメリット:
- 減税により国の税収が減り、財政悪化の懸念
- 実現には時間がかかる可能性がある
4. なぜ今回の選挙が大事なの?
ここが重要です。実は、今回の参院選の結果次第で「どんな政策が今後実行されるか」が大きく変わるかもしれません。
- 与党が勝てば:現状路線(給付金や補助金)を軸に、ポイント制の活用や子育て支援が進む可能性
- 野党が伸びれば:消費税の議論が活性化し、減税や税制改革が現実味を帯びる可能性
つまり、今の暮らしを変えたいと思っているなら、「選挙に行くこと」がその第一歩なんです。
5. 投票に行くと何が変わるの?若者の声が届く時代へ
よく言われるのが「若者は投票に行かないから、政治家は高齢者向けの政策しかしない」ということ。
事実、2022年の参院選では:
- 10代〜20代の投票率:約30〜35%
- 60代以上の投票率:約65〜70%
若い世代が投票すれば、「家賃補助」「学費支援」「非正規雇用の改善」といった政策にも力が入るはずです。
政治に関心がなくても、生活には関心があるはず。
その生活を決めているのが「政治」なんです。
6. 投票のやり方は?超かんたん3ステップ!
- 投票所入場券が届く(7月上旬頃)
→ 住民票がある自治体から郵送されてきます。 - 7月3日から期日前投票スタート!
→ 市区町村の役所や駅近の商業施設などで、仕事帰りや学校帰りに行けます。 - 当日(7月20日)に最寄りの投票所で投票
→ 朝7時から夜8時まで。マイナンバーカードは不要です。
迷ったら、まず「名前を聞いたことがある政党の政策」を1つだけでも読んでみてください。それだけで一歩前進です。
まとめ:あなたの一票が、未来の家計を変えるかも?
- 今回の選挙の主な争点は、「物価高への対策」。
- 与党は「給付金」で乗り切る戦略、野党は「減税」で根本対策。
- 投票率が低い若者世代の声こそ、これからの政治を左右する鍵になる。
- 難しいことを考えず、「いまの暮らしをどうしたいか?」を軸に選んでOK。
自分一人の一票なんて無駄じゃないか?意味ないんじゃないか?と思うい人もいるかもしれませんが、あなたの一票がとても大切です。ぜひ当事者意識を持ち、自分の生活や日本を少しでも良くするために投票に行きましょう!!
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