🍚 自民党・森山幹事長「コメは安ければいいわけではない」──その言葉に信頼はあるのか?

経済

2025年6月の選挙を前に、自民党の森山裕幹事長が「農家が再生産できる価格で米が売買されることが重要」と発言しました。

出典 www.jiji.com
 
森山氏は「お米を引き続き作っていこうと思っていただけるためには、再生産ができる価格でお米が売買されるということが大事」と強調しています。

一見もっともな意見のように見えますが、多くの一般市民──特に農業関係者や地方の有権者からは、「また選挙前の聞こえのいいだけの言葉では?」という疑念の声が上がっています。
 
 

💸「再生産可能な価格」という理想と現実の乖離

現実には、肥料や燃料費が高騰する中で、米価は上がるどころか下がり続けている状況です。
つまり、再生産可能な価格とはほど遠い取引が今も続いています。
もし本当に農家のことを考えているのであれば、森山幹事長が言うような理想論ではなく、

  • 米価を安定させるための価格補償制度の見直し
  • 地方農業への直接的な財政支援
  • 流通改革 といった現実的な政策が必要です。

それにもかかわらず、こうした抜本的な対策が示されることはなく、選挙前になると「農業を大切にする」といった発言が繰り返されるばかりです。
 

こうした状況を見て、「どうせ何も変わらない」と諦める人も多いかもしれません。
しかし、それこそが政治家たちにとって一番“都合のいい”状態です。
無関心でいることは、既存の権力構造をそのまま容認することにつながります。
 

🧑‍🌾 有言無実行の象徴としての石破茂氏

「自民党は有言実行していない」という批判は、石破茂氏のケースにも象徴的に表れています。
彼はかつて「地方創生」や「農業改革」を掲げたものの、実際には目立った成果は出ず、むしろ党内からも距離を置かれる存在になってしまいました。

このような事例は、一般市民の自民党への信頼を損なわせる大きな要因です。
「言って終わり」「選挙のときだけ農業に寄り添うふり」という印象が強まり、政治不信が広がるばかりです。

一部の有権者の間では、「自民党以外に任せる政党がない」といった声もありますが、それは“選択肢がない”のではなく、“選択肢を作ろうとしない”姿勢にも問題があるのではないでしょうか。
 

🧠 自民党はこの状況を自覚しているのか?

出典 asahi.5ch.net

筆者の考えとしては、自民党内には一定の“自覚”はあると考えています。
なぜなら、地方票の減少や支持率の低下という形で、そのツケはすでに現れているからです。
 

しかし、彼らはそれを正面から認めようとはしません。なぜなら、

  • 認めた瞬間に「政権担当能力がない」と見なされる
  • 自らの失政を公式に認めることになり、選挙でのダメージが大きくなる からです。
     

そのため、「再検討中」「対話を重ねる」といった曖昧な言葉で逃げ道をつくり、結局は“やっている感”だけを演出する政治姿勢が続いています。
 

また、政権与党としての立場を守るために、失策はできるだけ矮小化し、マスコミ対応も慎重に行われます。
このような「逃げの姿勢」こそが、政治と市民との距離をさらに広げているように感じます。
 
 

🔄 政権交代の可能性はあるのか?

 出典 excite.co.jp

では、こうした状態を打破するために政権交代はあり得るのでしょうか?

理論的には可能です。日本は議会制民主主義の国であり、選挙で民意が示されれば、どの党にも政権を担うチャンスはあります。
2009年の民主党による政権交代はその証明です。

しかし、現実的には以下のような障壁があります:

  • 野党がバラバラで、政権を担えるほどの信頼感がない
  • 自民党は農協や医師会などの強力な支持団体を持ち、地盤が強い
  • 多くの有権者(特に20代の若者)が政治に対して無関心で、投票率が低い

このような状況では、たとえ自民党への不満が高まっても、「他に任せるのは不安」という心理から、結局自民党に票が集まってしまうという現象が続いています。

とはいえ、自民党内での大きなスキャンダルや、野党連携による新たな政治ビジョンが提示されれば、政権交代は十分に現実味を帯びてきます。
 

また、若者や都市部の有権者が「現状維持ではダメだ」と感じて行動を起こせば、その力は決して小さくありません。SNSを活用した草の根運動や、ボランティア的な市民活動が大きなうねりとなる可能性もあります。
 
 

✅ 最後に:政治に“期待しない”が、“無関心”ではいけない

出典 www.ac-illust.com

森山幹事長の発言を受けて、「どうせ口だけ」「自民党には期待しない」という思いを抱くのは自然な反応です。筆者も同様です。

しかし、それでも私たち有権者は、「関心を持ち続けること」をやめてはいけないと思います。
なぜなら、無関心こそが、口だけの政治家をのさばらせる最大の原因だからです。

言葉ではなく、行動で政治家を評価する目を持ち、選挙のたびにしっかりと意思を示す。
小さな一票でも、そこに“政治を変える力”は確実に宿っています。

「変わらない」と嘆く前に、「何を変えられるか」を見つめる。政治は、私たち一人ひとりの手にある。
そう信じて、これからも問い続けていきたいと思います。

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