🌍「2025年7月、日本に大災害が起きる?」──“予言”で旅行キャンセル続出!SNS発の噂の正体とその影響

雑記

🔮噂の発端は“ある1冊の漫画”だった

出典 tem.fril.jp

「2025年7月、日本で大災害が起きるらしい」
最近、そんな不穏な話がSNSで話題になっています。実際、香港を中心に日本旅行をキャンセルする人が相次いでいるという報道まで出ており、単なる噂とも言い切れない拡がりを見せています。

この噂の火元となったのが、漫画家・たつき諒さんの作品『私が見た未来 完全版』(2021年、飛鳥新社)です。

もともとは1999年に出版されたエッセイ漫画で、著者が「予知夢」として見た出来事を描いており、2011年の東日本大震災を“予見していた”として後から注目を浴びました。

完全版では新たに加筆された内容の中に、「2025年7月、未曾有の大災害が日本を襲う」という夢の記述があり、それがSNSで「的中するかも!?」と再び拡散されているのです。


🌐どれくらい広がっているの?──具体的な影響

たしかに、この“予言”に科学的根拠は一切ありません。
ですが、実際に目に見える行動変化が海外で起きているのも事実です。

✅ 観光業への影響(特に中華圏)

出典 swirled.com

  • 香港では、一部の旅行代理店で2025年7月の日本ツアー予約がキャンセル・延期される事例が報告されています。
  • 中国語圏のSNS(Weibo、Facebook、YouTubeなど)でも「7月は日本を避けよう」という声が拡散。
  • 旅行会社によれば、6〜8月の訪日予約が前年同期比で約8%減少というデータも(※現時点の香港市場動向より)。

✅ 観光庁の予測にも影響か

日本政府観光局(JNTO)は、2025年のインバウンド回復を目標に掲げており、訪日客数は年間4000万人超を目指すとされています。
しかし、このような「根拠のない不安」によって、ピークシーズンである夏の集客にブレーキがかかる可能性も否定できません。


⚠️悪影響だけじゃない?──デマが生んだ“思わぬ副作用”

一見ネガティブな話題に見えますが、視点を変えると日本国内にはいくつかの好影響もあるのです。


🔥悪影響

  1. 訪日外国人の一時的減少
    • 特に7月の旅行キャンセルが集中する可能性。地方の観光地では痛手となる。
  2. “日本は危険”という風評リスク
    • 噂が独り歩きし、日本の地震多発国という印象を再強化することに。
  3. オカルト・予言への過度な関心
    • 科学的思考や冷静なリスク判断が損なわれる恐れも。

🌱好影響

  1. 防災意識の向上
    • 「本当に起こるの?」という関心が、逆に非常食の準備や避難経路の確認など実用的な行動につながっている例も。
  2. 観光時期の分散
    • 夏を避けて春や秋に旅行する動きがあれば、観光地の混雑緩和や収益の平準化に。
  3. 話題性によるメディア露出・PR効果
    • 「日本の漫画が未来を予言した!?」という切り口で、日本文化やコンテンツへの注目が海外で再燃中。

📚“予言”は信じるべきか?──専門家の見解

出典 mangaski.com

日本の地震学者や防災の専門家は、このような「予知夢」や「予言」について一貫して**“信頼に足る情報ではない”**と明言しています。

実際、地震や火山噴火などの自然災害は、現在の科学でも**「いつ、どこで、どれくらいの規模で起こるか」を正確に予測することは不可能**です。

重要なのは、「当たる・当たらない」に注目するのではなく、日頃から災害に備えること
不安をあおる情報に踊らされるのではなく、「じゃあ自分は何ができるか?」を考える姿勢が問われているのです。


🧭まとめ:情報に振り回されず、冷静に備えよう

「2025年7月に大災害が起きる」という話は、たつき諒さんの漫画に描かれた“予知夢”が出発点です。
それがSNSで独り歩きし、実際に旅行キャンセルなどの行動にまで影響を与えているのが現状です。

しかし大切なのは、このような噂に必要以上に怯えることではなく、冷静に事実を見極めること
そして、不安を感じるなら「避難バッグを見直す」「家族と避難場所を確認する」など、実践的な防災行動につなげることです。


🎯こんなときこそ正しい情報リテラシーを

予言や噂はエンタメの一部として楽しむのはOK。でもそれを信じて行動を決めてしまう前に、「本当にそれは信じるに値する情報か?」と立ち止まって考えることが、今の時代には何より大切です。


✈️(補足)2025年に日本旅行を検討している人へ

現時点で、政府機関・地震学会・防災庁などから7月に特定の災害が発生するという警告は一切出ていません。安心して旅の計画を立てて大丈夫です。何も起こらないことを筆者としては祈るのみです。

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